先輩の声
自分自身が成長しながら業界に恩返しできることが幸せ
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SPCへの入会前の状況
SPC関西統括奈良本部の相本と申します。SPCに入会してからもう15年以上になりました。今日はよろしくお願いいたします。
私の場合SPCに入会させてもらったのが32歳でした。その前と言いますと、18歳で高校を卒業してから大阪で理容師の修業をしました。実家が奈良の吉野で床屋をしておりましたので、その流れですね。27歳で家に戻り、父を手伝って一緒に働きました。母も店の床掃きや洗濯をしており、親子3人で働いている田舎の床屋さんといった感じです。
当時の私はそのような平凡な日々に特に不満もなく、商売を大きくしようとか全く思っていませんでした。私はただ働いているだけで経営に携わっているわけでもなく、目標もなく、お店の売り上げにも関心がないといった状態です。今考えればあり得ない事だけど、当時はお店の動員数も全くわかりませんでしたし、売上額を想像すらしていませんでした(笑)。
入会の動機について
そんな何も考えていない状態で三十路を超えてしまったので、母が勝手に、SPCから届いた拡大セミナーのDMに「参加」で返信してしまったのです(笑)。意欲のない息子を見て、将来を心配したのだと思います。「あんた、ちょっと経営の勉強もしたほうがええで。私らも夫婦、いつまでも元気ちゃうから」っていう感じで無理やり(笑)。
本当に気が進まずにセミナーに参加しましたが、今まで何も考えずただ理容師をやっていた自分からすると、複数店舗展開とか、今後の理美容業界の展望とか聞いても全くピンと来ず…。その後も奈良本部の人がお店に来て、「若いんだから夢をもて」「目標をもて」と熱心に関わってくれたのですが、正直言ってどうしても興味を持てませんでした。
何度も来てもらうのも申し訳ないと思って、はっきり断るつもりでメディアモーダの定例会に行ったのが転機で…そこで大阪の修業時代にお世話になった方と再会したんです。今村直前理事長だったのですけども(笑)。以前の師弟関係というのがありますから、しぶしぶ入会しました(笑)。今思えば、縁だったのかも知れません。
SPCでの活動の軌跡
入会当初はSPCと自分との間のギャップが大きすぎて、変な話かもしれませんが、仲間が「従業員の事で悩んでいる」と言うと羨ましくて仕方がなかったんです。だって自分は店を持っているわけでもなかったし、従業員もいないわけです。悩むことすら出来ない(笑)。SPCにせっかく入会して、先輩方が「何かやらなければ」という気持ちを引き出してくれるのに、そのスタートラインに立つこともできない。何とか同じ悩める仲間になりたくて、入会半年後に自分の店を出してしまいました(笑)。
その当時は経営について素人同然でしたので、とにかくSPCでの活動すべてが勉強でした。最初に仕事を任せてもらったのは、今のスタイリングコレクションの関西地区大会、当時は関西理美容選手権大会という名前だったのですが、その実行委員長を2年ほどやらせていただきました。もちろん誰もやりたい人がいなくてしぶしぶです(笑)。そのころ2店舗目を出したばかりだったのですが、社員教育に悩んでいた時期でもありました。私とスタッフの距離感が遠いというか。それが、私が関西理美容選手権大会の実行委員長として悪戦苦闘する中で、スタッフを1人また1人と巻き込むようになると、悩んでいたスタッフとの関係にも変化が見え始めました。私も経営者として真剣にスタッフと向き合うようになりました。
その後、青年部でファミリー会員の拡大に挑戦したり、経営部で経営計画を作成したり、教育部で教育マニュアルを作成したり、あるいは業態開発プロジェクトでメディアフレンズ会員作成に関わったり。もう悪戦苦闘の連続です(笑)。でもその経験がそのまま自社の営業手法や、事業計画の作成や、教育プログラムの運用に役立ちました。
42歳で奈良本部長に就任してからは、若手会員の拡大と教育に携わらせていただきました。本部で行う新人教育システムの構築は、教育部や経営部などの経験があったからこそ実現できたのだと思います。その後、組織拡大に努めた関西統括の組織部長、兼任で全国の組織部の西日本のブロックリーダー時代を経て、現在は全国のメディアモーダ青年部副理事長に就任しています。メディアモーダに入ってきた方たちに理事長方針を伝えながら、経営者として関わって育てて、SPC会員に昇格させていく大切な役割です。日々自分自身が成長しながら業界に恩返しができることを幸せに思います。
SPCに入会してから一番嬉しかった事
SPCに入会してから、店も持てましたし、素晴らしい出会いもあり、嬉しかった事はたくさんありました。
あえて一つあげるとしたら、やはり自分の可能性に気づけたことでしょうか。目標もなく日々を過ごしていた私がここまで成長できたのも先輩方に出会い、様々な助言をしていただいたおかげです。6店舗経営しているなど、かつての私からは考えられない状況です。最初に背中を押してくれた母や入会を勧めてくれた方々にも感謝しています。これからも自分の可能性を信じ、挑戦していきたいと思っています。
SPCに入会してから一番苦しかった事
SPCの仕事はどれも大変でしたが、苦しかった事というのはあまり覚えがありません。強いて悩んだ事を挙げるとすれば、先輩の教育方針を理解できなかった時期でしょうか。
入会してしばらくは、先輩からはお叱りを受けるまくるわけです(笑)。でも、怒ってもらえることはありがたい。これがしばらく経ったとき、「怒ってもらえない、反応してもらえない」時期がありました。どうしてだろう、なんでだろうと思いながら辛かったですね。半年間位悩んで色々考えた後に、その先輩が「やっとお前わかったな」って笑ってくれて…。至らない部分を直接指摘するのではなく、気がつくまで待つ。そういう育て方をされていたわけですが、本当に悩みましたし、いろいろ考えさせられました。
今後の活動への抱負
私個人の抱負は、55歳までに10店舗にお店を増やすことです。社員さんが安心して働ける、そして安定した生活が出来るそういう会社の環境作りと、社員が夢を持てる社風を作っていきたいですね。
SPCでの抱負としては、関西統括の会長になる事が大きな目標の一つです。先輩から育ててもらった事を次の世代につなげていく。たくさんの先輩に目標を持たせてもらったり、夢を見させてもらったりしてきましたので、私もそういう存在になっていきたいと強く思っています。そして、関西も若手会員が増えていますが、若手が本当に経営者として育つ土壌・環境を作っていくのは関西という土壌で育ててもらった者の使命だと思っています。